[1] 神永正博, 山田聖, 渡邊高志 著,「Javaで作って学ぶ暗号技術」, 森北出版, 2008年.
4月から始まる「卒業研究」では、まず、この本[1]を輪講します。 即ち、皆さんのそれぞれが、予め割り振られた担当部分を事前に読んで、ゼミの際に参加者に向かって解説します。 “やる気溢れる皆さん”は、4月までに、この本を読み進めておくことを、強くお勧めします。 第3章まで読み進めておけば上等です。
[2] 岡本栄司, 西出隆志 著,「暗号と情報セキュリティ」, コロナ社, 2016年.
[3] J.A.ブーフマン 著, 林芳樹 訳,「暗号理論入門 原書第3版」, 丸善, 2007年.
[4] 黒澤馨, 尾形わかは 著,「現代暗号の基礎数理」, コロナ社, 2004年.
現代の暗号理論は、数学そのものです。現代暗号理論は、特に(初等)整数論に基づいています。 数学の好きな人は、4月からの「卒業研究」の準備として、[1]は取り敢えず飛ばして、 まず[2], [3](または[4])を読み進めておくと良いでしょう。 (なお、[3]は、可能なら英語の原書を読んだ方が良いです。)
[5] 中山清喬, 国本大悟 著,「スッキリわかるJava入門 第2版」, インプレス, 2014年.
この本は、いわば“只木研オフィシャルJava教科書”です。
[6] M.Sipser 著, 太田和夫, 田中圭介 監訳, 阿部正幸, 植田広樹, 藤岡淳, 渡辺治 訳,「計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語」, 共立出版, 2008年.
[7] M.Sipser 著, 太田和夫, 田中圭介 監訳, 阿部正幸, 植田広樹, 藤岡淳, 渡辺治 訳,「計算理論の基礎 [原著第2版] 2.計算可能性の理論」, 共立出版, 2008年.
[8] M.Sipser 著, 太田和夫, 田中圭介 監訳, 阿部正幸, 植田広樹, 藤岡淳, 渡辺治 訳,「計算理論の基礎 [原著第2版] 3.複雑さの理論」, 共立出版, 2008年.
この[6], [7], [8]は英語の1冊の原書を3つに分割したものです(本当は原書で読むのが良いです)。 同じテーマについては、次の[9], [10]もあります。
[9] J.E.ホップクロフト, R.モトワニ, J.D.ウルマン 著, 野崎昭弘, 高橋正子, 町田元, 山崎秀記 訳,「オートマトン 言語理論 計算論 I [第2版]」, サイエンス社, 2003年.
[10] J.E.ホップクロフト, R.モトワニ, J.D.ウルマン 著, 野崎昭弘, 高橋正子, 町田元, 山崎秀記 訳,「オートマトン 言語理論 計算論 II [第2版]」, サイエンス社, 2003年.
この[9], [10]もやはり英語の原書を2つ分割したものです。只木は[6], [7], [8]の方をお勧めします。
[12] 今井秀樹 監修, 伊豆哲也, 岩田哲, 佐藤証, 田中実, 花岡悟一郎 著,「トコトンやさしい暗号の本」, 日刊工業新聞社, 2010年.
この本は、現代暗号技術の“教科書”ではなく、その一般向けの“読み物”ですが、内容はとても正確で、 研究者(卒研生)にとっても、とても有用です。この本は、暗号に興味のある学部3年生〜4年生が読むのにピッタリだと思います。 この本は、卒業研究でも参考になります。